2020年1月号 Vol.35 即位礼正殿の儀

ポアン・ド・ヴュ・ジャポン JAPON 令和時代の奇跡の願い! 令和天皇の即位礼正殿の儀は、内 外の貴賓180余名の、想像以上の多 くの方々の参列を頂き、厳粛に淡々 と執り行われました。 当日は夜来の雨で、気象庁の予報 通り、令和天皇即位礼正殿の儀の当 日10月10日は、朝から雨が降る中、 中庭での古式ゆかしい装束での参観 者のお迎えも、雨のため、屋外は人 を少なくし、屋内に配置替え、変更 されたほどでした。 ところがどうでしょう、令和天皇 が高たか 御 み 座くら の紫の帳 とばり を、二人の侍従に より、左右に開けられ、天皇は黄こう 櫨 ろ 染ぜん 御のご 袍ほう に身を包み、静々とお出まし になる、丁度そのときのことでした、 突然、今迄降っていた雨が、まるで スイッチを入れて止めたかのように、 雨はピタリと止やん でしまい、さらにあ ろうことか、陛下が、即位礼正殿の 儀での即位を宣明され始めると、雨 雲は解き放なたれ、雲間から清々し い陽光がのぞき、一瞬にして、宮殿 の空には、大きい七色の虹の橋がか かってるではありませんか。陛下の 宣明に全員起立した時だけに、参列 者がそれに気づき、唖然とし、暫し 言葉をなくし、立ちすくんでいまし た。偶然の重なりなのでしょうが、 余りにものタイミングと言い、虹の 方向と言い、古式豊かな神秘的な日 本天皇の即位式のときの、この偶然 の、ミステリアスな気象の変化には、 参列者の方々は、おどろかれ、神かみ 宿やど る国、日本で、不思議な体験をなさ ったことになりました。 天皇家に纏 まつわる この種の偶然は、よく 聞かされており、今年の即位後朝見 の儀の5月1日にも、前日迄雨が降り 続いていたのが、翌日5月1日は、 すっかり雨は止み、清々しい式典日 和になっていましたし、26年前、両 陛下のご成婚パレードが、雨のため、 折角のオープンカーのパレードは、 取りやめになるご出発の8分前に、 雨が突然やみ、オープンカーのパレ ードは実現、多くの参観者と感動と 感謝のひと時を交わされました。 1975年には、昭和天皇が初めて訪米 の歓迎式典に、ホワイトハウスは、 土砂降りの雨でしたが、陛下の挨拶 に合わせて、今迄の雨が嘘だったよ うに止み、眩しいほどの陽がさし込 み、会場は騒然となったことがあり、 当時しばらくは、この神がかりな偶 然が、大手メディアでニュースにな るほど、話題になりました。 古 いにしえ には、神武天皇が大和に攻め入 り、大変な苦戦で敗退しそうになっ た時、神武天皇の弓に一羽の金 こん 色じき の 鳶 とび が天から舞い降り、天皇の弓に止 まり、その余りに神々しい輝きの眩 しさに、敵は戦意を喪失してしまい、 軍門に降くだっ たと言う逸話が残っていま す。 単なる出来すぎた寓話と言ってし まえば、それ迄ですが、昭和は戦争 に明け暮れた、戦争が終わってみれ ば、街は煤塵に帰し、国民は非戦闘 員の女性、子供を含め、400万人も の戦争犠牲者がでる地獄の狂乱の時 代、平成は平成で、ネコも杓子も、 お金、お金の拝金狂いに、天災人災 地獄、せめて令和時代こそは、健や かに清々しく、平和の2文字に守ら れて、人間的な細 ささやか な日暮しに、正直 に嘘うそ 偽いつわり のなく生きていきたいと願 う国民の声も、国民不在のまま、虚 しく届くことはありません。 巷では、もはやこの国に、救いは なし、いっそ尊王攘夷も視野にいれ ては? なんて酔狂な考えも出る始 末。高校進学英語検定試験などより、 急務なのは、国会議員の検定試験制 度の設立が先だろうと、思ってしま うほどの低てい 堕 た 落 らく ぶりです。 令和時代こそと、奇跡に縋すがり たくな る人心の切なる想い、偶然でも構わ ない令和時代に奇跡をと、心密かに 願うのは、筆者だけではありますま い。 (編集部) P●INT DE VUE JAPON 100

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