2020年1月号 Vol.35 即位礼正殿の儀

世界のロイヤル ドレスアップとは Fashion Check 2019年10月22日 『即位礼正殿の儀 饗宴の儀』 Fashion Check 第126代天皇陛下の即位をお祝いに、世界各 国の王族や首脳などが来日されました。海外 からも多くの来賓がご出席、英王室のチャー ルズ皇太子をはじめ、170以上の国と地域か ら外国要人が参列されました。参列者には厳 格なドレスコードがあります。男性は燕尾服、 モーニングコート、紋付羽織袴又はこれらに 相当するもの、また、女性はロングドレス、デ イドレス 、白襟紋付又はこれらに相当するも のに勲章着用と、首相官邸のウェブサイトに て発表されております。厳格なドレスコード を守りながら、世界各国から集まった来賓た ちの伝統的な衣装や美しいドレス、燕尾服の 来賓の姿が話題になりました。また、即位礼 正殿の儀に参列した来賓を招いた祝宴、饗宴 の儀では、即位礼正殿の儀とは違う衣装で見 事な気品に満ちた品格と豪華な装いでお祝い を祝福して下さいました。女性の皆様は、日 本のイメージを意識されたのでしょうか肌の 露出を抑えた長袖でロングドレスが主体とな りました。また、上皇后美智子様が常にお気 に召しておられますマント・スタイルを取り 入れたドレス・スタイルの王妃が多く見受け られました。タキシードやドレス・スタイル の文化が長い西洋の方々は、ドレスコードや その場のシーンを入念に意識された装いをさ れていました。また、伝統的な民族衣装をお 召になる方々も多く、その艶やかで品格のあ る装いは、人々を魅了しました。 イギリス王室からはエリザベス女 王の代理としてチャールズ皇太子が 参列しました。 チャールズ皇太子は11年ぶりの訪 日となります。滞在中はハードな公 務をこなすだけでなく、各所への訪 問もお楽しみになられました。燕尾 服にホワイトタイの正礼装姿は、さ すがの貫禄でした。ウエストコート も白で統一されています。(燕尾服は、 19世紀中半以降の正装で “Evening” とも呼ばれています。燕尾服は白い 蝶ネクタイを用いることからホワイ トタイ(White tie、Evening dress, Full evening dressと呼ばれていま す。現在では男性の最上級の礼服と されています。)流石に本場英国の皇 太子、最高級の燕尾服に名誉ある勲 章が、マッチングして英国紳士なら ではの風格です。お仕立ての良さが しなやかにボディーラインにフィッ トし美しく、また、袖丈の長さも英 国式に短めで袖口のシャツの白さが アクセントとなっています。スラッ クスは、ジャケットと共地で、側章 は基本の2本使い。(1本も可能)裾 はすっきりとしたモーニングカット。 (シングルで後ろを長めにカット)ブ ラック・エナメルが輝いていました。 チャールズ皇太子[イギリス] P●INT DE VUE JAPON P●INT DE VUE JAPON 46 47

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