マリン感覚が取り入れられた爽やかで知的なブリティッ シュ・ファション。肩パットは、大き目でテーラーッド カラー、カウス使いなど80年代のディテールに注目 結婚から2年後、カクテル・パーティーで 出会った近衛騎士兵連隊ジェームス・ヒュィ ット中尉から乗馬のレッスンの誘いを受け、 ダイアナはそれに応じました。以降ヒュィッ トはしばしばケンジントン宮殿を訪れるよう になったのです。 「ダイアナ妃の恋」という本は実はヒュィッ トが自分とダイアナとの愛の日々を告白した もので、彼の証言では二人が愛人関係になっ たのは出会ってから4か月後となっています。 王室の一員との愛人関係を暴露本にして儲け ようとするあたり、ヒュィットはそれだけの 人物でしかない軽薄な男でした。 その後、ダイアナは自動車販売会社の取締 役だったハンサムなジェームス・ギルビーを はじめ次々と愛人を作りますが、その関係も 彼らによって後に暴露されることになってし まいます。愛人にした男たちの質もさること ながら、そうした人物を選ぶダイアナの目の 不確かさにも問題はあったと言えるでしょう。 チャールズとダイアナ、二人が別々に生活 をし、それぞれに愛人がいることを暴露され た事件があります。 それは1989年ごろに盗聴された二つの 電話での会話です。 まず大衆誌「サン」が書いたのは、ダイアナ と愛人ジェームス・ギルビーとの会話です。 このなかで互いに相手を「ダーリン」と呼び、 愛について語り合っています。ダイアナは「妊 娠が恐ろしい」と二人の肉体関係を示唆して いました。 正式に離婚となってから、ダイアナは次々 に交際相手を変えていきます。最初はパキス タン人の医師、ハスナット・カーン、そして 次に同時進行して登場したのがダイアナと事 故死したドディなのです。 チャールズの裏切りに絶望しいやされない 悲哀のどん底にあったとは言え愛の渇望した ダイアナ妃の愛の遍歴にはあやふやで危険な 香りが立ち込めていた… P●INT DE VUE JAPON P●INT DE VUE JAPON 78 79 Diana 永遠のダイアナ ダイアナ妃を めぐる男性ス キャン ダル
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