チャール ズとダイアナの 結婚 1981年7月29日、チャールズとダイアナはセ ント・ポール寺院で結婚式を挙げました。何百、 何千というテレビカメラが集まり、結婚式の様 子は世界中に放映され、ロンドンにも1千万人 の人々が集まり、街中が祝福ムードで溢れてい ました。それほどこの結婚はイギリス国民の支 持を得て、祝福を受けていたのでした。 はじめの数か月は二人にも新婚らしい雰囲気 があったと言われています。チャールズはカミ ラとの連絡を絶ち、公務を優先していました。 ダイアナを置いてでもチャールズは開会式に出 席しました。 しかしダイアナはチャールズに自分とずっと 一緒にいて欲しかったので、一人で公務に出か けてしまうチャールズに不満をぶつけるように なってきます。 「私を一人にしないで。あなたなしではどう したらいいかわからないの。」チャールズに向 かって泣き叫ぶダイアナの姿がしばしば目撃さ れるようになってきます。 この頃ダイアナはチャールズと多くの時間を 一緒に過ごす彼の秘書官らに嫉妬し、チャール ズの周囲にいる秘書官を辞めさせるように迫り ました。 チャールズと十数年も一緒に公務の準備をし、 最も彼が信頼していた秘書官に対してダイアナ は嫌がらせをしたり辛く当たったりしながら、 辞めさせるようにチャールズにどんどんと迫っ たのです。 ウィリアム王子誕生の1982年6月までに、何 と40人ものチャールズの部下が去っていった のです。1人か2人ウマが合わなくて辞めると いうことは多々あっても、40人というのは明ら かに異常であり、それはダイアナの病的とも言 える執着心がもたらしたものでした。 このような状況からダイアナの摂食障害が頻 発し、チャールズを責め続ける甲高い声は高ま っていきました。 ダイアナはエリザベス女王も義理の妹のアン も、王族の誰もが自分に冷たいと感じていたの でした。宮殿内で自分は孤立していると感じる と、とてつもなく大きな不安に襲われ、しばし ば過食症に襲われるようになります。王族が入 ることのない台所に下りてきて冷蔵庫を開け、 片端からハムやチーズ、ローストチキン、ケー キなどを食べてしまう。そして吐き出してしま うのでした。 そんなことを繰り返していくうちに、周囲の お付きの人も含め、ダイアナを猜疑の目で見る ようになってしまったのでした。 P●INT DE VUE JAPON P●INT DE VUE JAPON 44 45 Diana 永遠のダイアナ
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