2017年5月号 Vol.22 Diana 永遠のダイアナ

ダイアナ妃とドレス 身長が高く、シャイなダイアナ妃は、当初それほどファッションセンスが目立ち評 判になることはありませんでした。当時ダイアナ妃のスタイリストのアンナ・ハーベ ストも、ダイアナ妃のファッションは地味で無難さが目立ち、まるでローラ・アシレ イのようだったと語っています。ほとんど、おとぎ話しに出てきそうな、リボン飾り やフリルが多く、当時の多くの少女達の夢や憧れののプリンセスを演じていたスタイ ルでしかないファッションセンスでした。 それが、突然今迄にはない個性的で、独創的なファッションセンスに飛躍的に変化 変貌し、時には冒険過ぎるのではと懸念されるほど、激しい変化が見られます。そん な個性的なスタイルを、極端に変えた 1 枚のドレスが、ダイアナ妃がアメリカで、レー ガン米大統領夫妻を式訪問した時に着た、ビクター・エデルスタインの、当時世界の ダイアナ妃ウオッチャーを驚かせた、ミッドナイトブルーのドレスでした。そう、レー ガン大統領夫人にジョン・トラボルタがダイアナ妃を踊りに誘わないのと促され、ダ イアナ妃もファンだったと言われていた、ジョン・トラボルタと踊り、ダンスフロアー を沸かせたあのドレスは今までにはない、ドレスでした。この時ダイアナ妃は彼と 30 分も踊り続けたと語られています…。 ダイアナ妃のファッションセンスが、大きく変貌する迄暫く時間がかかりましたが、 一旦自己主張のダイアナ妃スタイルが出来上がってしまうと、世界のモードトレンド にも影響を与えるほど注目され、ダイアナ妃がビクター・エデルスタインに 1985 年に、 出会ったからのファッションセンスは、今迄とは全く違ったイメージになります。 ダイアナ妃のスタイリスト アンナは、ダイアナ妃のフリルの襟や、真珠を使った ファッションが全面に受け入れられ、その時代のファッショントレンドに影響を与え ていき、トレンドの発信者になったのでした。 今でも語り継がれている、チャールズ皇太子が、カミラ・パーカー・ボウルズ(コー ンウォール公爵夫人)との交際を宣言し、これからも愛人関係を続けると記者会見で 話したのを、ダイアナ妃は聞かされ、ダイアナ妃はその日の公務には出かけたくない としぶるのを、ダイアナ妃の周りから、この時にこそ、堂々しているべきだと進言し、 その時の強く自分をアピールしたドレスは、ギリシヤ人のデザイナークリスティーナ・ ステンボリアンの手によるもので、ダイアナ妃のボディラインにビッタリフイットさ せ、ダイアナ妃の体の沿うように、ある意味セクシーな雰囲気のある黒いシルクのド レスは、個性的で大胆でしかもセクシーな中に気品さを漂わす優雅なドレスで、世界 の注目を集めました。 ビーズがぎっしりと敷き詰められたシンプルな ディテールのトップスに流れるようなロングス カート。ダイアナ元妃ならではのゴージャスで 洗練された美しさが際立ちます P●INT DE VUE JAPON 5 Diana 永遠のダイアナ P●INT DE VUE JAPON 4

RkJQdWJsaXNoZXIy NDY3NTA=